CPUクレジットについて詳しく解説

CPUクレジットの紹介

CPUクレジットは基本的に、インスタンスが一定時間にアクセスできる累積コンピューティングパワーの指標である。AWSは、インスタンスのサイズとタイプに応じて、各インスタンスに一定のクレジット数を割り当てている。例えば、T2.medium設定のEC2インスタンスは、毎時一定数のCPUクレジットを自動的に割り当てられる。ただし、この数はインスタンスのコア数によって異なる。たとえば、同じインスタンスでも、2コアと4コアではCPUクレジットの数が異なる場合がある。

CPUクレジットの割り当て方法

インスタンスに割り当てられるCPUクレジットの量は、インスタンスの種類とサイズによって決まります。例として、T2.medium インスタンスは、初期状態で 2CPU クレジットを持ちます。インスタンスに電源が投入されるたびに、一定のクレジット数が自動的に割り当てられます。この数は、インスタンスに存在するコアの数によって変化する可能性があります。インスタンスが停止した場合、残りのCPUクレジットはインスタンスが再び起動するまで保持されます。CPUクレジットは失効しないので、心配する必要はありません。

クレジット残高の役割

AWSでは「クレジットバランス」という仕組みも実装しており、必要以上のCPUクレジットをインスタンスに割り当てないことで、高稼働時やスパイキーなワークロードでもインスタンスが安定的に稼働し続けることができるようになっている。また、CPUクレジットの残高はインスタンス内のコアで共有されるため、クレジットをフルに活用することが可能です。

AWS EC2サーバーのCPUクレジットのメリット

AWS EC2サーバーでは、割り当てられたクレジットの量がインスタンスの性能に直結するため、CPUクレジットは重要である。十分な数のクレジットを持つことで、インスタンスはより集中的なワークロードを処理し、パフォーマンスを向上させることができる。また、CPUが一度に処理できる演算量が増えるため、アプリケーションサーバーやデータベースのレスポンスタイムも速くなる。

まとめ

AWS EC2サーバーのパフォーマンスを把握するためには、CPUクレジットが不可欠である。インスタンスに割り当てられるCPUクレジットの数は、インスタンスのサイズや種類に直結しており、CPUクレジットのバランスによって必要以上のCPUクレジットを割り当てないようにすることができる。CPUクレジットのバランスがとれていれば、パフォーマンスが向上するだけでなく、どのようなワークロードにも対応できるという安心感も得られる。